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●製作年:1779年
●素地:ソフトペースト(軟質磁器)
●サイズ
W:24.8cm
H:3.5cm
装飾:
Marie-Claude-Sophie Mlle XHROUUET
→1774-88年まで花絵付師として在籍
ルイ16世期序盤に製作されたスーププレートです。
このモチーフはセーブルで大変流行し、多くの王侯貴族の間で注文されました。やはりシリーズ一番の楽しみは多くの特徴あるペインターの描写をそれぞれコレクションし、大型セルヴィスとして卓上を飾ることです。しかし、美術館蔵やヨーロッパの古城、個人コレクションにおさまっているのが現状なので、現代で当時のリアルタイムの作品を直接見ることができるのは非常に限られてしまいます。
設立以降、セーブル独自のロココスタイルを確立し、7年戦争で疲弊しきっているマイセンを追い抜き始めた時期の作品になります。上述した通り、このデザインはかなり流行りましたが、19世紀以降、硬質磁器を基本にするようになってからは製作されることは無くなります。技術も確立、レパートリーが増えて選択肢が増えたことや、時代も影響するとはいえ、やはり温かみのある軟質磁器との抜群の相性によるものと思います。
近年、再び製作されて復刻はあったようですが、味気の無い描写、かつ某食器専門店では50万を超える金額で販売されていました。リモージュでもこのデザインを復刻したシリーズを出していますが、完成度は驚くほど酷いものに…何がそうさせるのでしょうか、是非実際に見ていただくとわかるかと思います。
当時、普段使いとして使用されていた為、カトラリー痕が多く散見されますが、当時の王侯がこのプレートを用いていたと想像するだけでロマンがあります。釉薬下のブーケ、ボーダーの金彩、ブルーライン上の金彩はしっかりと残っており、如何に実用に耐えうるよう丁寧にしっかりと装飾されたのか理解できます。
私たちはタイムスリップして過去へ行くことはできませんが、これ一枚だけでも当時の情景や空気感を蘇らせてくれる貴重な存在です。
セーブルのアンティークは、例え修復やカケがあったとしても…生き残ってくれているだけで十分に価値があるのです。
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